スーパーで買った空芯菜を水耕栽培で再生して増やしてみた
炒め物にするとシャキシャキして大変美味しい空芯菜(クウシンサイ)ですが、スーパーで買うと結構なお値段しますよね?
そこで、 スーパーで買った空芯菜を再生栽培して増やすことができるのかどうか実験してみました。しかも土を使わずに水だけを使った水耕栽培に初チャレンジです。できるだけ手間もお金もかけずに空芯菜のリボベジに挑戦しましたので、ご参考になさってみてください。
①ペットボトルで空芯菜の水耕栽培
空芯菜の増やし方
空芯菜は、茎を水につけておくと根が生えて再生する野菜です。「挿し穂」を行うことでどんどん増やすことができます。
0日目 空芯菜の再生栽培スタート (6/24)
スーパーで購入した空芯菜の中から3本の苗を選んで再生栽培してみました。茎から根を生やすため、数日の間できるだけ日の当たらない場所で水につけておきます。水は毎日交換します。葉は1、2枚残したら他はカットします。葉を多く残しておくと、養分や水分が葉に奪われて根が生えにくくなるからです。
8日目 ペットボトル水耕栽培装置へ移植 (7/2)
約1週間たちました。こちらの写真のように根がたくさん生えてきました。空芯菜は成長がとてもはやいですね。
根が生えてきたところで、ペットボトルで作った水耕栽培装置へ移植しました。水耕栽培装置は、ペットボトルを半分に切り、口の部分をとそこの部分を逆さにして合体させます。根がは光があたってしまうと緑化してしまいますので、アルミシートで遮光しました。
また、根が全部水に浸かってしまうと呼吸ができず、根腐れの原因となるようですので注意してください。一定以上の水位にならないように適当な高さで穴をして水を逃す構造にしました。最後に、水に100均の液肥を少しだけ混ぜてみました。
このように、脇目が生えてどんどん増えてきました。
22日目 元の姿まで再生 (7/16)
ペットボトル水耕栽培装置へ移植してから2週間ほど経ちました。
ほぼスーパーで買ったときの状態まで再生させることができました。空芯菜は、草丈30cm以上を越えたあたりで主茎を摘芯(てきしん)すると良いらしいです。そうすると、脇芽からどんどん葉が伸びていき、収穫量を増やすことができるんだそうな。摘芯した葉は、一口分のお浸しにしました。空芯菜は味にクセがないので炒めもの以外にも色々な料理に使えると思います。
②ファイルボックスで空芯菜の水耕栽培
50日目 ファイルボックス水耕栽培装置の製作 (8/13)
この日まで、摘み取り収穫しながら脇芽を増やしてきました。しかし、最近はどうも成長が遅い感じがします。そこで、水耕栽培装置を分解して根の様子を観察してみました。
どうも根が詰まっている様です。ペットボトルが小さすぎるのか、または栄養が足りてないのでしょうか?このまま続けても多収は見込めそうにありません。そこでペットボトル水耕栽培装置をやめて、もっと容量の大きいファイルボックス水耕栽培装置を作ることにしました。
100均で売っているファイルボックスとカラーボードを加工して水耕栽培装置を作ってみます。カラーボードをファイルボックスの上に被せられるようにカットして、3〜4つ10円玉くらいの大きさの穴を開けます。
空芯菜の主茎を柔らかいスポンジなどでやさしく穴に固定します。そしてペットボトルのときと同様に水を注いで完成です。
ペットボトルの時よりもだいぶ見た目がスッキリしました。また、縦型構造なので場所をとらず、狭いベランダでも育てやすそうです。さらに、カラーボードの取り外しはとても簡単なので、根の状態をいつでも確認できますね。液肥の交換もらくチンです。
水耕栽培の液肥
ここまであまり液肥にこだわってきませんでした。水耕栽培の書籍を読みあさってみると液肥が重要なようです。そこで、水耕栽培で使える液肥を買って使ってみることにしました。
水耕栽培で使える粉末状のハイポネックスを使ってみます。水耕栽培の液肥として使用するには、粉末を1000倍の水で薄めてあげれば良いようです。
このハイポネックスは、カリ成分の割合が多くなっているのが特徴です。ちなみにカリはカリウムのことで、次のような働きをしてくれるそうです。
- 茎・根を丈夫にする
- 暑さ・寒さに対する抵抗力の増加
- 病害虫に対する抵抗力の増加
これは期待できそうですね。ファイルボックス水耕栽培装置もできましたし、空芯菜の成長が楽しみになりました。
他にも水耕栽培で有名な液肥ハイポニカもあります。そのうち使ってみたいと思います。
52日目 順調に育つ (8/15)
ファイルボックス水耕栽培装置へ移植して2日経ちました。猛暑の中、枯れることなく順調に育っているようです。
55日目 トラブル発生、モザイク病!? (8/18)
順調のように見えましたが様子がおかしいことに気づきました。空芯菜の葉が全体的にまだら模様になっています。
バケツで育てていたほうも、同じようなマダラ模様になってしまいました。葉が枯れたり破れたりしているものもあります。
新芽のうちはキレイなのですが、しばらくすると葉が汚く変化してしまいます。実は、以前からこの症状は見かけていましたがあまり気にしていませんでした。症状から病気を調べてみると、どうもモザイク病ではないかと疑われます。モザイク病は治療方法がなく、次々感染していくウイルス生の病気のようです。
もちろんモザイク病と断定はできないのですが、万が一のケースを考えて他の野菜に影響の無いよう、空芯菜の栽培をあきらめることにしました。ちなみに、モザイク病でも人体への影響はないので葉は食べられそうです。食べられそうな葉だけ摘み取り、それ以外は他の植物にうつさないように袋に入れて処分しました。
夏の終わりはまだ先なので、また空芯菜を育てる時間がありそうです。そこで、新しい空芯菜を買って再び空芯菜の水耕栽培に挑戦してみました。こちらの記事で続きを掲載しているので、ぜひご参考になさってみてください。
空芯菜の特徴
項目 | 内容 |
---|---|
別名 | 朝顔菜、エンサイ、ヨウサイ |
学名 | Ipomoea aquatica |
分類 | ヒルガオ科サツマイモ属 |
原産地 | 熱帯アジア |
英名 | Water convolvulus, Water morning glory |
来歴 | 古くから沖縄で栽培 |
栄養 | ビタミンA、カルシウム、食物繊維 |
保存法 | しめらせたキッチンペーパーで切り口を巻き、ぬらした新聞紙で包んで冷蔵保存 |
料理 | 炒め物、おひたし、スープ、天ぷら |
タネまき | 5月初旬〜7月初旬 |
収穫日数 | 約50日 |
肥料 | 20日おきに追肥 |
水やり | 地面がいつも湿っているくらい行う |
その他 | 前半は密植して初期の収穫量を多くする。草丈20cmごろ、頂点のから2〜3枚くらいを摘み取り収穫して脇芽を増やす。古い葉は残す。暑さと光と湿り気が大好きで寒さに弱い。 |
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