プランターで育てるチンゲン菜【東京ベランダ菜園記録】
この記事では、2020年にプランターで育てたチンゲン菜の菜園記録をご紹介します。 都内のベランダでチンゲン菜を育てました。ベランダの日当たりはわるく、直射日光が当たるのは午前中に1時間程度です。すこし時間はかかりましたが、無事にチンゲン菜の収穫ができました。チンゲン菜は育てやすい野菜のひとつですので、初心者の方でも簡単に育てることができます。ぜひみなさんも、チンゲン菜の栽培にチャレンジしてみてください。
チンゲン菜の特徴と育て方
チンゲン菜の特徴と育て方をまとめてみました。チンゲン菜のタネ撒きは夏から秋にかけて行います。40〜60日程度で収穫できます。
野菜の育て方の本
0日目 (7/30) チンゲン菜のタネ撒き
45cmのプランターを使って、チンゲン菜のタネを条まきしました。チンゲン菜は大株にならないので、小ぶりなプランターでも大丈夫です。
▼ タネはこちらのものを使いました。
▼ もし、プランターに余裕がないようでしたら、小ぶりなミニチンゲンサイを育ててみるのも良いかもしれません。
土は、以前ラディッシュを植えていた古土を使用。チンゲン菜もラディッシュもアブラナ科なので、連作障害を考えると土を変えるべきですが、結果からいえば問題ありませんでした。 日本は酸性の雨が多いので、土が酸性に傾きやすいらしいです。なので、苦土石灰(アルカリ性)を加えることで、酸性に傾きすぎないようにしました。
▼ また、プランターの両端に元肥となる化成肥料を埋め込みました。
▼ 母親に教えてもらったのですが、このようなリサイクル材を混ぜると古土でも使い回すことができるそうです。
3日目 (8/2) 発芽
今年の東京の梅雨明けは8月1日でした。 タネをまいてから、わずか2、3日で発芽しました。アブラナ科のチンゲン菜は成長がはやいようです。これなら収穫が期待できそうですね。
4日目 (8/3) 間引き
1箇所あたり2、3株が残るように間引きました。間引きの基準は「徒長してるもの」「曲がってるもの」「形のわるいもの」「葉色のわるいもの」です。
8日目 (8/7) 本葉
種まきから一週間経ち、本葉が出てきました。
14日目 (8/13) 本葉三枚、間引き
本葉三枚まで育ってきたので、1箇所あたり1本の株にするため間引きます。45cmのプランターで、6株を育てていきます。
17日目 (8/16) カビ発生
チンゲン菜の葉に、カビらしき症状があらわれてしまいました。うどんこ病でしょうか?すぐに摘み取りましたが、嫌な予感です。アブラナ科ではあるあるな症状ですが、まだ芽生えたばかりの段階で病害虫にやられるのは、早すぎる気がします。 もしかしたら、ラディッシュの古土を使ってしまったのが良くなかったのかも?カビの菌が土に混ざっていて、水やりの時などに土が跳ねて感染したとか?色々考えてしまいます。 できうる対処として、泥はね防止をするため藁マルチを敷いてみます。また、カビが出た場合、葉水はNGなので注意します。
20日目 (8/19) 防虫ネット
この時期になると都内でも、カメムシやアリ、コバエなどの虫が飛来してきます。そこで、防虫ネットを使って防虫対策を行いました。
虫が、野菜の葉を食べるくらいならまだかわいいものですが、ウイルスやダニ、カビを運んでくる可能性もあります。そうなると農薬を使うことになりたいへんです。そこで、防虫ネットを張っておけばだいぶ安心です。
防虫ネットで巾着袋の形を作り、プランターを包み込むようにしました。防虫ネットを縫うのは大変なので、ホッチキスでつなぎあわせています。
22日目 (8/21) 追肥
タネ撒きから約20日たったので、この日、追い肥を行いました。脇に溝を掘り、20gの肥料を撒きました。
38日目 (9/6) 間引き
チンゲン菜が密集してしまったので、6株から4株へ間引きました。間引いたチンゲン菜は炒め物にして美味しく頂きました。
57日目 (9/25) 追肥、土寄せ
この日までに3株のチンゲン菜が残っています。 当初は9月中旬に収穫できる予定でしたが、チンゲン菜のお尻がおおきくならないので、収穫を見送っています。 外葉が黄色くなるので肥料不足と判断し、追肥を行いました。
また、チンゲン菜の根が地面に出ていたので、土寄せを行いました。プランター菜園は、水やりや雨によって土が流れてしまいます。そのため、土量がすくなくなって根が出てきてしまうのです。追肥などのタイミングで、土寄せをしてあげましょう。
62日目 (9/30) 土寄せその後
土寄せ効果のおかげか、しっかりとした状態で成長するようになりました。
68日目 (10/6) 収穫
キレイにお尻がまるまりませんが、1株だけ収穫することにしました。スーパーで売っているチンゲン菜のように、キレイなかたちではないですが、じゅうぶん育ってくれたのでよしとします。
ところで、チンゲン菜の収穫に2ヶ月以上かかってしまったのは、日当たりがわるいのが原因でしょう。そんな過酷な環境でも、野菜はたくましく育ってくれます。
78日目 (10/16) 最後の収穫
この日、最後の株を収穫しました。チンゲン菜のタネ撒きを行ってから、約80日間育ててきました。日当たりがもっとよければ、40日から60日で収穫できると思います。 チンゲン菜はとても育てやすいので、初心者の方でも失敗のすくない野菜だと思います。みなさんもチャレンジなさってみてください。