はじめてのにんじん栽培失敗【東京ベランダ菜園記録】
今回はプランターを使ってにんじんを育ててみようと思う。
場所は都内のベランダで、直射日光のあたる時間が1、2時間程度の日当たりの悪いベランダである。
あまり大きなにんじんだと大型のプランターを用意しなければならないので、深さ30cmほどのプランターで栽培できそうな五寸にんじんと呼ばれる種類を育てることにした。
にんじんはじめ家庭菜園の経験がほぼゼロなのでうまく育てられるか不安だが、野菜の成長を随時つづっていきたいと思う。
また失敗や間違いも含め、この記事が誰かの参考になったら幸いである。
0日目 タネまき (7/30)
茎ブロッコリーを植えてあるプランターの空きスペースに、にんじんのタネをまいてみた。まいたタネは五寸にんじんと呼ばれる種類のにんじん。一寸約3cmとして、五寸だと15cmほどになる。
にんじんは発芽に光が必要な好光性で、しかも発芽率が悪いそうだ。まいたタネには軽く土をかぶせる程度にした。
ちなみににんじんセリ科で、茎ブロッコリーはアブラナ科。
5日目 発芽 (8/4)
同じ日に撒いたチンゲンサイと比べて少し遅いが、無事にんじんの発芽を確認。アブラナ科の双葉と違いずいぶんと細め。パクチーの双葉と似ている。やはり同じセリ科だからだろうか?
22日目 追肥、LEDライト (8/21)
今日はにんじんのタネまきから20日が経過したので、追肥をおこなった。
一方で日当たりの悪いベランダの日照不足を改善するため、数日前からLEDライトで光を補う実験をしている。
上の写真は2日前、下の写真が今日撮ったものだ。
LEDライトの方向に葉っぱが向きを変えてくるので、一定の効果はあるはず。
電気代と設備の問題もあるのですべての野菜にLEDライトをつけるのは難しいが、発芽して間もない植物に当てたりするのは良いかもしれない。徒長せずに育てることができれば、日照不足でもなんとかなりそう。逆に徒長してしまったら、その後いくら手間をかけても丈夫に育たない。
今までは徒長をあまり注意してこなかった菜園素人だったが、最近ようやくここら辺の重要さに気づいてきた。
日当たりの悪い環境では直まきするよりも、LEDライトで苗を元気に育ててから植え付けた方がよく育ちそうな気がしてきた。
初期の生育の重要性はまだ考察の段階だが、これから水耕栽培で育てる野菜(コマツナ、レタス、カラシナ、ミズナ、ホウレンソウ)の苗をLEDライトで育てているので、それらで確信をつかめれば良いと思っている。
28日目 間引き (8/27)
間引き前
間引き後
根の付け根部分が土から出ていたり、ふにゃっと曲がっていたり、なんだか状態の悪そうなものを間引いていたら少しやりすぎたかもしれない。いまいちどれもビシッと立って育ってくれない。にんじんはそういうものなのかもしれないが。
間引いた葉は、さっと茹でてごまドレッシングであえたら美味しかった。
68日目 正解のにんじん? (10/6)
近くのレンタル畑でにんじんを発見。
自分の育てているにんじんよりも、一株あたりに伸びる茎が多く、それも太い。
露地栽培でキレイに育ってるので、これを正解として目指す。
80日目 (10/18)
秋になってから、ベランダの日当たりはますます悪くなった。にんじんに直射日光が当たるのは一日に数十分程度。果たしてにんじんの根は大きくなってくれるのだろうか?
にんじんの栽培失敗
その後、にんじんの栽培を続けましたが、一向ににんじんの実(根)は大きくならず栽培を断念しました。やはり日当たりの悪いベランダによる日照不足が原因のようでした。残念!
にんじんの特徴
項目 | 内容 |
---|---|
別名 | 人参 |
学名 | Daucus carota |
分類 | セリ科ニンジン属 |
原産地 | アフガニスタン |
英名 | carrot |
来歴 | 江戸時代に中国から東洋種が、明治以降に西洋種が入った |
栄養 | β-カロテンが豊富。生のにんじんにはビタミンCを酸化させるアスコルビン酸酵素があるため、短時間加熱するか、酢やかんきつ果汁で酵素を抑える。 |
保存法 | 冷蔵庫で立てて保存。ポリ袋に入れて蒸発を防ぐ。汗をかいったらこまめにふき取る。 |
料理 | 煮物、炒め物、ピクルス、葉をすり鉢でつぶしてゴマ和え |
タネまき | 春まき3月下旬〜4月上旬、夏まき8月上旬〜9月上旬 |
収穫日数 | 約90日 |
肥料 | 元肥と20日おきに3回追肥 |
水やり | 乾燥しないようにたっぷり与える。生育後半は表土が乾いたら水やり。 |
その他 | 初期は密生させてる生育を競争させる。本葉2枚で株間2cm、本葉4枚で株間4〜5cm。根より葉の方が栄養がある。 |