サニーレタス・カラシナ・コマツナ・ミズナの4種を水耕栽培してみた
この記事では、サニーレタス・カラシナ・コマツナ・ミズナの4種をタネから水耕栽培した様子を記録しておく。今回はセルトレイ水耕栽培装置を使って野菜を育てていく。
セルトレイ水耕栽培装置の作り方はこちら
タネまきから本葉まで
0日目 タネまき (8/19)
ホームセンターで手に入れたサニーレタス、カラシナ、コマツナ、ミズナのタネ。
卵のパックにバーミキュライトを入れ、これらのタネをまいた。
2日目 発芽 (8/21)
タネまきから二日ほどで発芽。培地が乾かないよう、水やりをこまめに行う。
実はホウレンソウのタネも撒いたのだが、その後発芽することはなかった。
日当たりの悪いベランダ場所なので、夜は台所の電球を利用したり、自作植物育成ライトで光を当てて成長を促してみた。
植物育成ライトの作り方はこちら
5日目 (8/24)
植物育成ライトのおかげで、成長が促進されているようだ。日当たりの悪いベランダの日照不足を多少でも補えているだろう。
8日目 セルトレイ水耕栽培装置へ移植 (8/27)
卵パックで育ててきた苗がだいぶ成長したので、セルトレイ水耕栽培装置に移植した。(最初からセルトレイにタネを撒けば良かったが、当初はセルトレイで栽培する予定でなかったのだ。)
苗を移し替えて、プランターに液肥を注いだら定植完了。翌日、残りの苗もセルトレイ水耕栽培装置に移植した。
セルトレイ水耕栽培装置の作り方はこちら
14日目 その後の様子 (9/2)
その後、順調に成長している。間引きをしようと思いながらも、結構大きく育ててしまった。
20日目 ベランダの手すりへ移動 (9/8)
S字フックを使って、セルトレイ水耕栽培装置をベランダの手すりに固定した。また、間引きをしようと思っていたが「密植するとお互い競争し合って、初期成長が早くなる」らしいので、このまま様子をみることにした。
野菜の成長と収穫
27日目 水耕栽培は手間がかからない (9/15)
水耕栽培は、液肥の注ぎ足し以外にほとんど手間がかからない。野菜たちは勝手に成長していく。
37日目 間引き、摘み取り収穫 (9/25)
少しずつ摘み取りながら収穫していたが、だんだん混み合ってきたので1つのセルに一株程度残るように間引くことにした。水菜やレタスが他の葉っぱと絡まりやすく、密植栽培させると摘み取りに苦労することがわかった。
間引き後、土寄せをしたりしたが、どうもピシリと立ってくれない。ベランダの手すりは風通しが良いため、野菜にとっては風当たり強すぎるのかもしれない。
摘み取った葉はそれぞれ小さいが、まとめるとかなりの量が収穫できた。
75日目 カラシナの収穫 (11/2)
カラシナが暴れ回っているので摘み取り収穫することにした。カラシナは素手で触るとトゲトゲしていて痛いので注意。
カラシナはお浸しにしていただいた。あれだけゴワゴワしてトゲトゲしかったカラシナも、茹でると柔らかく辛味もなくなり食べやすくなる。
80日目 コマツナ、サニーレタスの収穫 (11/7)
カラシナに続いて、コマツナ、サニーレタスもセルトレイいっぱいに育っているので収穫することにした。
コマツナは株元からハサミで切って3株を収穫、サニーレタスは大きい葉のみを摘み取り収穫した。
ところで、秋になってから空気が乾燥しているせいか、水耕栽培の液肥の減るペースが速い。もちろん野菜が大きく成長しているのも要因の1つだろう。セルトレイ水耕栽培の場合、1週間に一度は、液肥を満タンに注がなければならない。
それと比べてファイルボックス水耕栽培装置では、1か月以上液肥がもつ。単純に容量が大きいのもあるが(4リットルの液肥が以上入る)、縦長で口が狭いため蒸発しにくいのかも。ファイルボックスで育てた小松菜の方が若干成長は早かった。また、スポンジで固定されているので、株元の根が曲がっても上下に動かして修正できるので便利だ。
セルトレイ水耕栽培装置では、チマサンチュが育てやすかったのでこちらも参考に。
レタスの特徴
項目 | 内容 |
---|---|
別名 | チシャ、チサ |
学名 | Lactuca sativa |
分類 | キク科アキノノゲシ属 |
原産地 | 西アジア、地中海沿岸 |
英名 | lettuce |
来歴 | 10世紀頃に中国から導入 |
栄養 | カロテン、ビタミンE、ミネラル |
保存法 | 外葉を捨てずにポリ袋に入れて冷蔵保存。 |
料理 | サラダ、レタス包み、酢みそあえ、炒め物 |
タネまき | 3月上旬〜4月下旬、8月中旬〜9月下旬 |
収穫日数 | 約60日〜70日 |
肥料 | 肥料は切らさないように定期的に。 |
水やり | 水は切れないように十分に。ただし冬は過湿だと病気になりやすいので適正に。 |
その他 | 発芽に光が必要。内側の葉が巻き始めたら収穫時期、外側の葉をかき取って収穫する。 |
カラシナの特徴
項目 | 内容 |
---|---|
別名 | 芥子菜、辛子菜 |
学名 | Brassica juncea |
分類 | アブラナ科アブラナ属 |
原産地 | 中央アジア |
英名 | leaf mustard |
来歴 | 中国から渡来し、10世紀には栽培されている。 |
栄養 | 葉酸、カルシウム、カロテン、ビタミンC、カリウム |
保存法 | ペーパータオルで全体を包み、根本を濡らしてポリ袋へ入れ冷蔵保存 |
料理 | 漬物、お浸し |
タネまき | 9月〜10月 |
収穫日数 | 冬から春先 |
肥料 | 尿素などをうすく液肥としてときどき与える |
水やり | プランターの場合乾きやすいので注意 |
その他 | 肥料を多めにやると柔らかい菜に育つ。 |
コマツナの特徴
項目 | 内容 |
---|---|
別名 | 小松菜、冬菜、鶯菜 |
学名 | Brassica rapa var. |
分類 | アブラナ科アブラナ属 |
原産地 | 中国 |
英名 | komatsuna |
来歴 | 先祖はかぶの一種の茎立菜。江戸の西部、葛西や小松川あたりで栽培されていた地方品種が小松菜。 |
栄養 | ビタミン、ミネラル、β-カロテン |
保存法 | 食べやすいサイズに切って生のまま冷凍保存。 |
料理 | 浅漬け、おひたし、雑煮 |
タネまき | 一年中栽培できる。 |
収穫日数 | 約30日。草丈20〜25cmが収穫適期。 |
肥料 | 春から秋は元肥のみ、寒くて成長に時間がかかる冬は追肥が必要。 |
水やり | 基本は1日1回。夏場は夕方土が乾いていたら1日2回やる。 |
その他 | nan |
ミズナの特徴
項目 | 内容 |
---|---|
別名 | 水菜、京菜 |
学名 | Brassica rapa var. nipposinica |
分類 | アブラナ科アブラナ属 |
原産地 | 日本 |
英名 | mizuna |
来歴 | 京都原産で、古くから栽培されていた京野菜。 |
栄養 | 鉄、カルシウム、ビタミンC、ポリフェノール |
保存法 | ペーパータオルで全体を包み、根本を濡らしてポリ袋へ入れ冷蔵保存 |
料理 | サラダ、鍋、漬物、煮物、水菜のあぶちり |
タネまき | 5月中旬〜6月上旬、8月末〜9月上旬 |
収穫日数 | 45〜60日。草丈25〜30cmになたら間引き収穫。 |
肥料 | 元肥と追肥2回 |
水やり | 毎日十分に水やり。 |
その他 | nan |